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私はジオスが人間のお股に顔を近づけてフンフンしいる姿を想像して思わず笑ってしまった。
「あはは。そういえば、ショートカットが好きだからって、髪バッサリ切ったんだよ。ファションもスカートよりパンツルックが好きだったな〜」
「似合うとは思うが、何故そう言いなりになるんだ?」
「それが恋っもんじゃないですか?」
「ツグミの恋についても、参考材料になりそうだな」
「力になれるならなんでも聞いとくれ。何しろジオスは命の恩人だからね」
「じゃー聞くが、ゲイだからSEXは無かっただろ?」
「い、一度たりとも、最後まではありませんでした。キスまでで終わり。今思い出してみると、それもなんか不快な感じの印象があったような……」
「真面目な男だと、それで勘違いしたか?」
「ええ、悪い噂は嘘だと思った。ジオス。また、泣けてきそうであります。でも、私の事よりもイチロー少年が言っていた事が気になります」
ジオスはこれからどうなるの?だって、死神のルールを破って、私を助けたんだよね?
しかしその理由がジオスのフォトグラフを見ていて少しずつ分かってきた。ジオスが私を助けたのは偶然ではなかったのである。
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