第1章

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そんな……娘が親より先に逝くなんて……ウウウウ……ゥゥゥゥ……ゥゥククククハハハハハハ 泣くと思ったか? お前は父さんが思っていたより親孝行な娘だったのだな! ハハハハ……あーー腹が痛え。 俺にはお前だけが心残りだったのだ。 この家に婿入りした時には、あの糞女、お前の母親の腹の中にはもうお前が収まっていた。 要するに俺とお前は血が繋がっていないのだ。 お前が生まれた後、DNA鑑定で親子関係を調べたから間違い無い。 糞女もお前の爺婆もサッサとくたばってくれたが、お前だけが心残りだったのだ。 この手で絞め殺したかったが、それでは今までの我慢が御破算になる、だから自殺してくれて助かったよ。 これで俺も思い残す事無く死ねる。 そう言う事だからお前にはこう言おう、「ありがとう」とな。 ハハハハハハハハハハハハハハ 血の繋がらない父より
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