第2章

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こういうモノは見たことある。全く同じだ。探求と好奇、興味は尽きぬと宣っていた、いわゆるマッドサイエンティストと。 「反応を返さない〈PhaZ〉に、それが流れる痕跡さえ見えないで、よく生きてられるねェ? ネルの論文じゃないけど、最小単位での反応量が認められない個体は、この世界の存在じゃないよ?」 「…………じゃあ、どうする? おれだって自分のことなぞ知らん。勝手にこういう身体で仕上がっちまったんだ、今更変えられない」 「いやいや、変えるつもりなんて無いしそのままで結構だよん(* ̄∇ ̄)ノ こっちもこっちで、勝手にじっくり丁寧に入念に、根気よくニィやんを解き明かしていくさ☆ミ ねぇジャッキー( ☆∀☆)?」 「かなり時間は掛かると思いますでふ~~頑張りまふ」 「…………顔文字使ってんじゃねーよ」 まったく、嫌になる。また厄介な問題が増えた。この一週間、ツケの返済に追われまだそれが続いている憂鬱に、匹敵するほどの厄ネタっぷり。
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