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「は? 手伝う? 何を?」
「勿論、にーちゃん探しだよぉ☆」
悪戯っぽく微笑んで寄越す、ヨルのピースサイン。ハチは複雑そうに表情を歪める。
どうして。とも思ったけれど、答えなんて決まってる。いきなり優しく(?)なったり、元気がどうとか、まるでなんでも知っているんだと言わんばかり。
「ミツに聞いたの?」
「そりゃあもう!」
「何から何まで?」
「超ばっちり!!」
「だったら…………同情はいらない」
だから、もう消えてくれ。ハチはそう口に出すと、さっきと同じ様に地面へ座り込む。
その目は既に空を捉えてはいない。只じっと、体育座りで揃えた爪先の先端ばかりを見つめている。
「どうせアンタも同じだ。あの龍二郎と同じ、オイラに大人に成れって言いにきたんだろ」
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