第2章

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「生きてるって。大丈夫だって♪ それとも、やっぱり信じてない?」 「信じてるよ! 信じてるに決まってるだろ!」 「じゃあ一緒に探そうよ~~手伝うから♪」 「うるさいッ! ふざけるな!」 ハチはヨルを払いのけた。思いの外に力んだのか、気付けば身体は平衡を失っていた。 怒りの為か、危ないとも思わない。だからきっと、真後ろの壁に強か頭を打ったとしても、痛いとすら思わないだろう。 それを、ヨルが受け止めた。自分の半分ほどしかない体躯を優しく、しっかりと抱き留めて。 ふうわりと、柔らかい匂いがハチを包む。その有り様が、またハチをイラつかせた。 どうせ同情だ、どうせ憐れみだ。それが悪いと言わないけれど、よく知りもしない相手に、よく知りもしないあの人の事を語って欲しくない。 「アンタ……アンタなんかに……!」 「言い方は、ちょっと軽かったかな? でもね、私はウソが付けないんだ。きっと、キミと同じ様に」
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