第3章

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「これは……なんというのかな。最小単位下での反応さえ無いんじゃないかな。魔法と しての必要条件を満たしていないというか。敢えて言うなら身体の延長かな」 「身体の延長?」 「そうだよん。魔法によって生み出す像というより、肉体の機能を使役しているだけ、って言えば分かりやすいかな。有り体に言えば、手が三本生えてるからそれを使うみたいなことさ」 「つまりただの生得的なモノ、ってことだろ。魔法を使えない理由になってないぞ」 「それがなるんだな~~(*´ω`*) 」 「思い出したかのように顔芸を使うな……!」 「何故ならニィやんのそれは、規模の割に〈PhaZ〉の反応が低すぎるから。いや全く無いと言っても過言じゃない、外界との〈PhaZ〉の反応を拒んでいるかの様だよ」 「拒む……」 「ここまでくれば分かるでしょ? 体内の〈PhaZ〉が外側との接触を拒否してるなかで、魔法なんか使えるわけない。だって反応しないんだもの。根本的に、魔法の使用に無理があるのさ」
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