第3章

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「必殺・ジロリアン。おれのお手製だ、良く噛んで味わえ」 「こ、これは………………! あの、あれかい? ラーメン、、、という括りで良いの?」 「もちろん」 「な、なにかこう……麺が見えないけど…………具材すごいけど…………」 「ジロリアンだからな」 「器もやばいけど……ちょっとネルの顔くらい大きいけども??」 「ジロリアンだからな」 「…………」 「…………」 「 w(゜o゜)wアボーン 」 「残したらヤバイぞ」 話が逸れたとは思う。けど、それで良い。 ネルはとりあえず、目の前の障害、というか山から切り崩しに掛かる。脅しが効いているのか分からないけど、食べ物を粗末にしない精神くらいは備えているようだ。 とはいえ、3つある山すべてを攻略出来るとは思わないけど。態度次第では、どこかで手助けもやぶさかではない。 「あ……あの、セージュンくん?」 すると、リリーが口を開いた。当たり前か。 「貴方、自分が一切の魔法を使えないということをきちんと理解してますか?」
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