第4章

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『早い話、そのニーチャンくんがどこに居るか分かればいいんでしょ?』 『くんはいらないと思うけど……まぁ、そういうことかな』 『ならオッケー♪ このヨル姉さんにまかせなさい! あ、いや名前がヨルだからって夜に咲くお姉さんになるわけじゃないからね(真顔)』 『なに真顔になってんだよここにきて!』 『まぁまぁ。何はともあれ、とりあえずこれを見て貰おうか!』 そう言って、ジャケットの懐に手を入れる。1秒ほどごそごそとまさぐって、取り出したのはペン程の大きさしかない小さな棒。 『全環境対応DNA感知型自動追尾ナノロボット群!』 『長い! 名前が長い!』 『ははは、まぁまぁ。あ、でも間違えた。全環境対応DNA感知型自動追尾ナノロボット群ッ~~!(例のダミ声)』 『やめろ! その声はやめろ!!』 『ははは。まぁまぁ。ははは』 「……と、いうわけだ。分かったかミツ」 「良くは分からないにゃん……」 渋面を浮かべるミツ。それはしょうがないとハチも思う。
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