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いや色々おかしいだろ、まじで。なんてささやかな抗議も届かないで、星純は重く響く鈍痛に耐える。
騒いだのレオンじゃん……
「騒がせたのはセージュンくんですもんね?」
「……ぐうの音もでねぇ」
「面白半分でひとのプライベートをからかうからこうなるのです。ジパングの言葉を借りるなら、テンチュウというやつです」
「ぐ、ぐぅ……」
「なので今後はキャラ設定を守って行動してくださいね? きちんと、全うに、イジられて下さいね☆」
「…………」
概ね事実だから反論もできない。頭の痛みは引いたけど、どうやら当分顔を上げることはできないらしい。
「それで? 彼女ですか?」
「だから違ぇって!」レオンが叫び。
スパン。
快音。軽く、しなやかな反響。そこで流石に、視角分だけ顔を上げる。
「~~っ!!」
声にならない声を上げて、今度はレオンがうずくまっている。その横で、自前のスケッチブックを振り切ったフォームの少女。
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