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ヤヨイはわけがわからない状態で呆けていて、動こうともしない。レオンはレオンで、厄介事すぎる様子を臆面もなく表情に出し、犬歯から何から鋭く剥き出しにして吠えている。
星純は思った。
「お前さんマジライオンかよ」
「違いますよセージュン君。ここはあの使い魔さんにコメントを投げるところです」
「あ、そうか」
これはちょいと失言だったよう。言われて気づいて、レオンの様子を伺ってみるけど変化はない。いまだ、ヤヨイの顔面から離れない小鳥を四苦八苦している。
「使い魔ってのは便利なものなんだな。でもどうやって発生「とう」あ痛い!」
「アハハハ。面白いことを聞きますねセージュン君♪ 使い魔とは原理的に精霊に近いものだとか、個人の〈PhaZ〉を担保にする代わり魔法の行使を容易にするとか、そんな初歩的な説明を必要としているわけじゃありませんよね?」
「それぐらい知ってるわ! これでもちゃんとベンキョーしてんだよ!」
「あら、そうでしたか~~これは失敬。早とちり、いやさ、八つ当たりをしてしまいました☆」
「☆を出すな! 八つ当たるな! 早とちりとか、そういうの無いから! うわ! レオン、おれをそんな目で見るな!」
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