第4章

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 「その中には勿論サシャもいるわけだ。ちゃっちゃと一人だけ先に行っちまってたうえ、おれ等はゆっくり目に歩いてきてたし」  「ええ、そうですね。惚れ惚れする早さでしたね☆」  隙あらばアゲるな、こいつは。  「……まぁ、そんな中でよ、サシャが良いやつだってのは認めるがアンタがあれやこれやとサシャの魅力を説きながら、クラス連中が集まる空間に入場するとどうなると思う?」  「…………ハッ!」  「しかも時期が時期で、どうやら選抜試験らしいこのシチュエーションだ。空気感ピリピリだろうな。んな中で能天気にスタイルが素敵とか言ってる変なの見たらどうなるよ?」  「そんな、ま、まさか!?」  「ああ、そうだ」  その通り。  「嫉妬に狂ったガールズグループにわたしヤられちゃいます!?」  「違っげぇよ、可愛くなった赤面サシャの可愛くない飛び蹴りが顔面「さっきからやかましいよキミたちはァ!!」ゲバラァ!!!」  ちょっと悪ふざけが過ぎたかもしれない。しかし、聞いていたならそう言ってもらいたいものだ。
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