第4章

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 それを羞恥プレイで納めるあたり、やはり才能なのだろうか。教師としての才能より、プレイヤーとしての資質が「黙れ」「痛いたいたい! 重い重い重い重い重いからっ!!」  ーー話を戻して。岩の重さだけは戻してもらって。  「ま、そんな訳だからウチのクラスから代表をガチンコで決めようってことで、午後の授業は全部それに当ててもらった。裏を返せば、それだけ重要な行事ってことだ。心しとけ」  相も変わらず、壇上の高見から見下ろす教員ウェイド。視線の先には自分の教え子、思い思いな場所で佇むクラスの連中。  こういう場合、もっときちんとした統率を取って整列させるのが、概ねの学校というものではないだろうかと、星純は重さに耐えて考える。ほとんど地面と同じ高さの視点で、とやかく言うことではないが。  自分の居た青空教室でも机は整然と列を成し、授業前後の一礼、挨拶は欠かさなかった。何故在るのか分からない「コーチョーの挨拶」とやらもきちんと直立で並ばせて、何時も妙にキマってる教授の話に耳を傾けたものだ。
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