第4章

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 小一時間ほど。  正直、ぶっ飛ばしてやろうと思いました。  ーーともかくも、ここはそう言った類いの規律とは少々縁が違うらしい。自覚的に整列しないクラスメートに、それを強制しない教師に。  「先生~~、質問です~~」  無遠慮に話をぶった切る委員長もいる。  そういうわけで、チョーク砲弾とか巨大化機能付き小石とか装備しているウェイド教員相手に、ある意味命知らずなタイミングで質問をするリリー。しかも相変わらず、妙に軽い調子のまま続けて。  「選抜ということは何人かは脱落するわけですよね? その選考基準が、お互いの決闘ということでよろしいですか?」  「そうだ」  「勝敗の基準はどうなります?」  「ステージから落ちる、降参する、戦闘不能と判断される、の何れかに該当したヤツの敗けだ」  「負けた人はもちろん選抜には?」  「少なくとも一回戦負けの連中は除外だろうな」  「勝ち残った方が本選に出場できるのですか?」  「その可能性は上がる」
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