第1章

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「…………ッ」 「どしたどしたニイやん、って! ムカシサラマンダーじゃないかよお! うおぉ~~~~! やった! 希少種! 泳ぐのも走るのも上手なネルのアイドルぅ( ☆∀☆)!!!」 「これで何体目でふかぁ? もうかれこれ、275体はネルちゃんのアイドル認定の魔物がいまふよぉ……そもそもでふね、人型の造形がイマイチで仕方なしにガルガンチュアとかランチアみたいな甲殻持った魔物の外皮を組み合わせて『ネルの考えた最終兵器~~』とか『ステキ性能高い感じで巨人型☆』とかやるのが魔物ブームの火付けになるわけないでふし、第一にヒトとしての思考を鑑みれば明らかにゲシュタルトがぶっ飛んでm(ry……」 完全に自分の世界へ落ちたーー堕ちて行った誘拐犯達を尻目にして、この二人です、と告げる星純の顔も死んでいる。朝っぱらから、まだ目覚めて数分しか経ってないのに、恐らく今日のびっくりキャパシティは限界だ。 とりあえず、荷造りだ。宛先は何処にしよう。いや、その前にふんじばって取っ捕まえて…… つるつると、掴み所の無い思考が滑っていく。現状を正確に把握出来やしない辺り、これじゃあエリスみたいだろ。そういう叱咤の意味も込めて、星純は彼女に目を向ける。 「」 固まったまま、動かないでいる。どうやらただのしかば、、、いや言うまいて。
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