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リリーがそう、ぐうの音も出ない正論をかざしてきた。弁明の余地は見え隠れするものの、概ね確かに、その通りだ。
で、直後に肩を担いでくる。袈裟の傷が伸びる左肩を庇ってか、右肩に手を回し。
「は?」
「これでも“委員長”ですからね。お仕事のアフターケアも万全でなくては」
「へ?」
「大丈夫です! きちんとこうした然るべき事態に対する詠唱も体得済みです♪ 曰く、「べ、別に、貴方の為にレイライン総合療術院まで飛ぶわけじゃないんだからね!」だとか」
「なにそのテンプレっひゃあああああああああああ!!、!!」
精々が、この台詞で関の山。あとは暴風と、揉みくちゃにされた結果の絶叫で言葉にならない。
飛び立つ瞬間、トバしますよと断るリリーの声を聞いた。なるほど確かに、今までの比ではない速度であんな狭い吹き抜けから発進すれば、そりゃあ断末魔の一つも奏でるというもの。
あと次いでにーー空を飛ぶのに慣れたなんて、もう二度と言わない。
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