第1章

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「それでは着替えを買ってきますので、セージュンくんはここで安静にどーぞ」 「せめて病院に連れてけ」 目の前だろ、と。どうやら異議は在ったらしい。 「えぇ~~? もう元気じゃないですかセージュンくんは。後の心配は服くらいですよね?」 「なんか一応、昨日やられた右手も治ってるけどさ……でもここまで連れて来たんなら最後まで面倒をよ」 「治したんで却下です!」 「横暴か」 「面倒なんで止めです!!」 「横柄か……」 「ネバーギブアップあんどドントマインド!!!」 「欧米(略)」 「それにちょっと汗臭いですし、早急に着替えた方が良いかと~~」 「え? まじ? まだ2日しか着てないけど臭う?」 「……一回でも着替えましたか? 」 「いや? 全然?」 星純の酔っ頓狂な声を聞くが早いか、リリーのヤクザばりな前蹴りが元の傷口に炸裂し、やられた方は悶絶。傷は治ったはずと思いきや、なりを潜めて爆弾と化していた。
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