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その他の様子も似たり寄ったりだ。教室全体の空気は、ものの見事に押し黙る。
「よろしい。ではここでテメェらに重要な任務を与える。今後の学校生活に必要な、重要な案件だ」
木刀を一振り。頑丈そうな木目の教壇に、鈍い切っ先が打ち据えられる。カツン、良い音がした。
雑音の止んだ室内では綺麗に響き、雁首を揃えて座る生徒達の空気が、また一段と固まった。そんなことよりも、純正木地の教壇に傷付がいていないかどうか、星純にはそれが気掛かりで仕方がない。
そんな貴重なものを易々と。リーゼント教師は、星純の心配など他所に続ける。
「それはな……」と、勿体ぶっているから、やはり大切な話なのだろう。その重要案件とやらも気になるが、やはり教壇の方が気になr「全員まとめて自己紹介だ」「勿体ぶってそれかいっ!? ねぇアニ「うるせぇ」キャ━━」
ドゴン。
「……」
お分かり頂けただろうか。この件に関しては、もはや沈黙を破らないと心に決めた星純。
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