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以下、小声にて。
「ど、どうしてエリスまでここに居るんだよ! 年齢的に合わないはずだろ!」
「あら、知りませんか? 授業は各年代別に分かれていますが、所属するクラスは一元化されているんですよ? なんでも生徒の多様性を向上させる為だとか」
「迷惑極まりやがるぜその制度! なにも知らない身にもなれや!」
「何も知らない方々のほうが少ないので、そこは各個人の努力でどうにかして頂く他……」
「世知辛いなオイ! おれは優しい世界を所望する!」
「諦めて下さい」
「即答!?」
「それに、大変申し訳ないですが、貴方にはまだまだ優しくない出来事が」
「これ以上なにが……」
「名前を変えてください」
その方が良いですよと、軽く念を押して。言ってることが理解できないのは、多分異世界人だからではない。
「貴方の名前、オニヅカセージュンくんですが、わたし達の国に於いてこのような名前は少々特殊でして」
「まぁ、確かに……おれ以外に、こっちで同じ様な名前は聞いたことがない」
とはいえ、参考にできる分母が少ないことも事実だ。まだ二桁も、こっち側で知り合いがいない。
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