1人が本棚に入れています
本棚に追加
「それではこれにて今日の職員会議は終わりです。先生方、今日も一日よろしくお願いします」
校長先生の言葉が終わると同時に勢いよく立ち上がった俺は、周りの視線も気にすることなく出席簿も持たず職員室を出て一目散にある場所へと向かった。
清水先生が後ろで何か言ってるけど、今の俺に丁寧に返事をする余裕なんて欠片もない。こっちは余裕なんて微塵もないのだから。
何故だ。何故こうなった。一体何が原因で俺はこんな目に……!?
時間は昨日まで遡る。
俺は出勤ギリギリまで寝ていたい派なので朝食は本当に簡単なもの。食パン一枚とバナナ一本だ。さすがにまだ二十代の男の食事にしては少なく、職場でもある学校でも腹を鳴らすなんてしょっちゅうだ。だが、睡眠欲には勝てず、俺はいつもこんな感じ。
あー、何かもっとこう、栄養のあるものが食べたいなあ。このままじゃ、教師なんてハードな仕事に身体がついていかないぞ。
最初のコメントを投稿しよう!