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ぬぅおおおおおっ!
俺は若干内股になりつつも急いで足を、手を動かし、どっしりとそこへ座る。
「ふうー」
何とか間に合った。ギリギリセーフだ。でもこっちは間に合っても、このままじゃSHRが。
早く! 早く出すんだ、俺! つーか早く出ろ! 出てくれっ!
今この瞬間ここにいるのが俺だけで心底よかったと思えるような、耳障りで下品な音が室内を木霊し、視線を足元に落としたまま手探りで紙を探す。
やばいな、そろそろ時間が。けどこっちもまだ……!
「浅田先生ーっ、早くしないと時間がっ、あ、浅田先生。大丈夫ですか?」
「……だ、大丈夫です。一応頑張って耐えましたから。まだ残ってますが」
「でもあんまり耐えてると、後で自分を苦しめることになりますよ?」
「大丈夫です。耐えてでも俺は可愛い生徒達のところに行かないといけないんです!」
「浅田先生……」
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