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ここは某居酒屋のお手洗い前…。
そう、私は気心知れた仲間と久々に飲みに来ていて、偶々席をはずしてお手洗いに来ただけなのに…。
なんで囲われてるの?
壁ドンなんて人生でそうそうあることじゃないけど、知らない人にされるとビックリして初めはきゅんっとしちゃったけど、酔いも急速に覚めちゃって私的にドン引き?怖いわ~。
あー。この人酔っぱらいかしら?
なんて冷静な私。
「えーと…。あの、どなたかとお間違えではありませんか?…。」
思わず、恐る恐る聞いちゃったけど大丈夫かなー?
「お前、葉月カンナだろ?」
「はい。そうですけど…。なんで、私の名前を知っているんですか? あ! もしかしてストーカーさんですか!? それなら納得出来ます! 私のこと待ち伏せていたんですね! ストーカーは立派な犯罪です。お巡りさんに捕まる前に止めた方が良いですよ! 今ならまだ十分に間に合いますから!」
勢いよく相手のネクタイを掴んで力説をするも、逆に手を優しく包まれて、
「こらまて! 誰がストーカーだ。あぁ?」
「あぁ? は、止めてください…。なんか怖いです」ガクブルッ
威圧怖い。
「俺は、笠原弘だ。覚えてないのか?」
「え? かさはらひろむ…?。かさはら、笠原…弘。えと、もしかして小学校の高学年でクラスメートだった笠原弘?」
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