偶然は必然に…。

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「思い出したか?」 満面の笑顔で言われたら照れるじゃない…。なんで満面の笑みなのかはわかんないけど。 ヤバイ! 私きゅんきゅんしてる! 恋愛ホルモン分泌中だわっ。 頬が熱くなるのを感じながらも、冷静に話をした。 「小学校以来だから十年振りくらいかな?…よく私ってわかったね! 凄いね! 私ってあの頃からあんまり変わってない?」 「いや、大人になったなって感じだが、雰囲気は変わってないな。なぁ…。」 彼は話ながら、私の頬に優しく触れてきた。 ちょっと、距離近くない? パーソナルスペース入りすぎじゃない? 「ん? なに?」 「これから二人で抜けないか? お前も連れいるんだろ? 帰るって言ってこいよ。」 「よくわかったね~。皆で個室の方で飲んでるよ。…あ! ヤバイ! 戻んなきゃ! アキラに怒られる!! トイレにどんだけ時間掛けてんだって怒られるよー。」 「アキラ?」 「そう、アキラ! 自称私の保護者!」 「保護者ってお前大人だろ?」 「大人だけど。私のお付き合いする人はアキラのお眼鏡にかわないといけないの! 私、男運無いから! いつも変な人に捕まっちゃうんだ。」 「…。じゃあ、今からそっちに挨拶に行くぞ。」 私の手をとり歩き出す。 え? ちょっとちょっと待って。 「え? なんで?」 「アキラって奴の許可が無いとお前を連れて行ったらダメなんだろ? その自称保護者に許可もらいにい行くぞ。」 振り向き様カッコいいことを言ってくれるわ~。私を惚れさせたいのか? だが、壺とか宝石とか買わないよー?
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