0人が本棚に入れています
本棚に追加
「思い出したか?」
満面の笑顔で言われたら照れるじゃない…。なんで満面の笑みなのかはわかんないけど。
ヤバイ! 私きゅんきゅんしてる! 恋愛ホルモン分泌中だわっ。
頬が熱くなるのを感じながらも、冷静に話をした。
「小学校以来だから十年振りくらいかな?…よく私ってわかったね! 凄いね! 私ってあの頃からあんまり変わってない?」
「いや、大人になったなって感じだが、雰囲気は変わってないな。なぁ…。」
彼は話ながら、私の頬に優しく触れてきた。
ちょっと、距離近くない?
パーソナルスペース入りすぎじゃない?
「ん? なに?」
「これから二人で抜けないか? お前も連れいるんだろ? 帰るって言ってこいよ。」
「よくわかったね~。皆で個室の方で飲んでるよ。…あ! ヤバイ! 戻んなきゃ! アキラに怒られる!! トイレにどんだけ時間掛けてんだって怒られるよー。」
「アキラ?」
「そう、アキラ! 自称私の保護者!」
「保護者ってお前大人だろ?」
「大人だけど。私のお付き合いする人はアキラのお眼鏡にかわないといけないの! 私、男運無いから! いつも変な人に捕まっちゃうんだ。」
「…。じゃあ、今からそっちに挨拶に行くぞ。」
私の手をとり歩き出す。
え? ちょっとちょっと待って。
「え? なんで?」
「アキラって奴の許可が無いとお前を連れて行ったらダメなんだろ? その自称保護者に許可もらいにい行くぞ。」
振り向き様カッコいいことを言ってくれるわ~。私を惚れさせたいのか?
だが、壺とか宝石とか買わないよー?
最初のコメントを投稿しよう!