0人が本棚に入れています
本棚に追加
「ただいま~♪」
陽気な声でただいまコール!
「「「「「おかえり~。遅かったね(な)」」」」」
「てか、後ろに居る人誰?!」
「いや~☆お手洗い前で、昔の級友に再会しちゃってさ~(*´∇`*)話に花が咲いちゃって~戻るの忘れてたよ~。」
のほほ~んとした私の横でビシッと姿勢を正して、
然り気無く私の頭をポンポンしながら
「はじめまして。笠原弘っていいます。こいつとは小学校の時のクラスメートです。というのは建前で、実は初恋の人なんでこれから落とすつもりなのでこいつ借りてっても良いですか?」
アキラの前で何て事を言うんだ! 笠原くん! 君は勇者かっ! いわば、アキラは魔王だよ? 怒らすと後が恐いから程ほどにしてね~。って、
「ダメだ!」
「貴方が自称保護者のアキラさん?」
ナニコレ?
火花散って見えるのは私だけ?
アキラがメチャクチャ怒ってる? いつもより、語尾がキツいし…。
「そもそも、カンナはもう大人なんだから本来誰にも許可をとる必要は無いんじゃないですか?」
「ダメなものはダメだ。カンナは俺が連れ帰る。俺にはカンナを守る義務がある。だから許可は出来ない。それに久方ぶりに会ったのにもう呼び捨てか?図々しくはないか?」
「俺だってもう引かない。もう、あんな思いはしたくない。カンナは連れて行く。」
わー。私今だけモテ期到来?
なんて考えていたら、彼に腰を抱かれ
「悪いが、自称保護者には負けない。取り敢えずは挨拶はしましたから! では、カンナは連れていきます。心配しないでください。ちゃんと家まで送り届けますので。では、失礼します。」
おっつ。ビックリしたじゃないですか~。笠原くんもなんでアキラに突っかかっているんだろ? よくわからん。
「アキラ、私は大丈夫だから。ね?」
魔王様? 気をお沈めになってくださいませ~。
「はぁ。わかった。取り敢えずは信用する。12時までにはうちに帰ってこいよ? 門限守れよ? 破ったら問答無用で探し出すからな!」
「うん! わかった! じゃあ、行ってくるね~☆」
最初のコメントを投稿しよう!