偶然は必然に…。

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約束は守ろう。 ナニがあっても12時には家だ! 約束を反故にした時のアキラは恐ろしい。 私は、お店を連れ出され今は…てくてく歩いてはいるけど何処に向かってるのだろう? 「うちに帰ってこい? 門限? カンナ? アキラさんと住んでるのか?」 「え? うん。そうだよ? なんで?」 「カンナって人妻?指輪してないよな?」 私の左手を持ち上げ薬指を凝視する笠原くんは何故か悩ましげな顔。そそるわ~☆なんというか、初恋の人だからか気持ちが持っていかれるっていうやつ? 「左手に指輪無いよな?」 「未婚だよ?」 「未婚…。じゃあ、同棲?」 「同居だよ?」 「同居? ルームシェアしてるの?」 さっきからオウム返しみたいだわ~。どうしたんだろ? 「ルームシェア? ううん。違うよ~。私がアキラんちに転がり込んでるのよ~。家族には一人暮らしは猛反対されてるから!」 「は? なんでアキラさんと住むのは反対されないんだ?」 「え? だってアキラは私の同い年のお兄ちゃんだもん。反対なんてされないよ? 寧ろ安心されたし。」 「兄貴? 昔は居なかったよな?」 「そうだね~。当時は居なかったね。中一の時に親が再婚したから。私、一人っ子だったし同い年でも兄弟ができて嬉しかったんだ~♪今じゃあ小舅みたいだけどね。これナイショね☆ いつも心配かけてるから。社会人になってもまだ守ろうとしてくれてるの。早く彼女でも作ればいいのにね! そういえば私が結婚するまで作らないとついこの間豪語してたなぁ。」
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