第一章 転生しまして

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ぼうっとする頭で目を開ける。 すると目に映ったのは真っ白い空間。 僕はそこに立っていた。 白い椅子が一つだけ、ぽつんと置いてある。 ______あぁ、夢か。 僕は椅子に吸い込まれるように座った。 その瞬間、目の前に小さな少年が現れた。 『やぁ!こんにちは!!』 めっちゃさわやかに挨拶された。でも、僕は頭がぼうっとするので何も返せない。 『ありゃ、覚醒の影響でとんじゃってる。よーし!』 少年が僕の頭に手をかざした。あたたかい。 すぅっと意識がはっきりする。 「うぇ・・!!」 『おぉ!やぁ!!大丈夫??』 「おぉ・・」 『マコトー、君、自分に何があったか覚えてる?』 「・・・?何って、なに?というか君誰?どうして僕の名前を知っているの??」 少年はあちゃーと言う顔をして 『んー、君ね、覚醒したんだよ。覚えてない?』 ぽくぽくぽくぽくちーん! 「あ、あああぁぁぁ!!そうだ!!覚醒したんだった!!」 そうだよ、やっと覚醒したんだよ。 「ねぇ!被害は!?主に森の周りと人に!!」 『・・・君は自分の心配じゃなくて人の心配をするんだ』 ふっと少年の顔が緩んだ。
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