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ぼうっとする頭で目を開ける。
すると目に映ったのは真っ白い空間。
僕はそこに立っていた。
白い椅子が一つだけ、ぽつんと置いてある。
______あぁ、夢か。
僕は椅子に吸い込まれるように座った。
その瞬間、目の前に小さな少年が現れた。
『やぁ!こんにちは!!』
めっちゃさわやかに挨拶された。でも、僕は頭がぼうっとするので何も返せない。
『ありゃ、覚醒の影響でとんじゃってる。よーし!』
少年が僕の頭に手をかざした。あたたかい。
すぅっと意識がはっきりする。
「うぇ・・!!」
『おぉ!やぁ!!大丈夫??』
「おぉ・・」
『マコトー、君、自分に何があったか覚えてる?』
「・・・?何って、なに?というか君誰?どうして僕の名前を知っているの??」
少年はあちゃーと言う顔をして
『んー、君ね、覚醒したんだよ。覚えてない?』
ぽくぽくぽくぽくちーん!
「あ、あああぁぁぁ!!そうだ!!覚醒したんだった!!」
そうだよ、やっと覚醒したんだよ。
「ねぇ!被害は!?主に森の周りと人に!!」
『・・・君は自分の心配じゃなくて人の心配をするんだ』
ふっと少年の顔が緩んだ。
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