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「ここまでかな、カナエくん?もっと僕を楽しませてくれると思ったんだけど・・」
黒いローブで目深にフードを被った少年はころころと笑いながら杖の切先を茶髪のかわいらしい少年に向ける。
「くっ!お前は、お前は何者だっ!!」
全身真っ黒な少年は不適に笑いながら、言う。
「僕?あぁ、ソレすらも知らないんだね。ふふっ、笑える」
すると、横から容赦のない蹴りが飛んできて少年のフードが外れる。
現れたのは顔も髪も白い、ただ目だけが赤と言うなんとも奇異な少年だった。
ただ、顔かたちはその少年達にとっては馴染み深い人だった。
「失礼だよ、ササハラ様?僕がしゃべってたでしょ」
蹴った本人、緑の髪の青年は驚愕して、固まっていた。
「なぜ、貴様が・・・」
少年はくるくると舞いながら笑う。
「クスクスクス。さあ、今宵のショーは僕をどれだけ楽しませてくれるのかなぁ・・・?」
六人の魔を継ぎし者と魔の奇跡の体現者が闇に挑む!
カナエは闇に打ち勝ち、幸せを手に入れることが出来るのか!?
次回作”深淵より”好評発売中!!
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