第一章 転生しまして

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「いや、まさかね・・・」 ガチャ 「うぎゃあぁぁぁぁ!!」 「ちょっと!!まーくん!うるさいんだけど!!」 え、このは、あきえ・・・・?ってことは、やっぱり・・・ 「おーい?まーくん?なんかうさぎがどーのこーのって。やっぱり、昨日木から落ちて頭打ってからなんかおかしいよ?大丈夫?」 「っっ!だ、大丈夫だよ、バーサーか、じゃなかった、お母さん」 「ばーさー、なんて?」 コノハ アキエのネット上の呼び名はバーサーカー。言わずもがなの人である。 「な、なんでもないっ!!だいじょうぶだから!!」 そういってコノハ アキエの背を押して部屋から追い出す。 ぱたん 「・・・まずい。ひっじょーにまずい!」 なにがまずいのかというと、この”深淵より”というゲームはパッケージのかわいらしいイラストとは似ても似つかない超ダークファンタジーなのだ。 そして、悪役コノハ マコトのエピソードはかなりやばい。 さきほどでてきたコノハ アキエは、ネット上でバーサーカーと呼ばれるほどの最強最悪の魔法使いなのである。しかし、彼女はコノハ マコトの魔法の暴走によってぐっちゃぐちゃのぼろぼろになってマコトが正気になったころに死ぬのだ。 呪いのおまけつきで。 マコトの暴走には主人公であるダイモンジ カナエという魔の奇跡の体現者の覚醒の余波を受けたものなので、正直、カナエをうらんだマコトの気持ちもわからなくはない。 でも、バットエンドではカナエはマコトにアキエと同じように殺されるのだ。 その瞬間、アキエの呪いがマコトに発動し、心臓を魔物に内側から食い破られると言う悲惨な”共倒れ”エンドになるのだ。 いや、そこまでうらまんでよくね?だってさ、殺したの自分じゃん。
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