大介へ

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大介へ こうやって手紙を送るのも変な感じだな。とりあえず卒業おめでとう。 どうしてもお前に伝えたくて、こうやって手紙を書いている。最後まで読んでほしい。 この3年間、あっという間だったな。 覚えてるか?初めて出会った時のこと。入部届を出しに行った部室前で偶然鉢合わせたんだよな。 あの時、お前を見て「こいつとなら甲子園に行ける」って思ったんだぜ? だから俺は辛い練習にも耐えることができた。本当に感謝してる。 でもあの時、最後までお前を信じれなくてごめん。あの時、あの瞬間、お前を信じていれば甲子園行けたかもしれない…ずっとそんなことを考えちまうんだ。 あの時から気まずくて口を利かなくなっちまったけど、別に許して欲しいわけじゃない。でも一言だけお前に伝えたい事があるんだ。 3年間、お前とバッテリー組めて楽しかった。純粋に楽しかった。本当に最高の時間をありがとう。 プロに行っても、頑張れよ。 お前の女房役より
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