STEP 7

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婚姻届を手にして、封筒にしまう。 俺の覚悟も……陽菜ちゃんへの想いも……この先、ずっと変わらない…… 陽菜ちゃんが、俺を受け入れてくれるか…… それだけが……不安で仕方ない…… 湊の待つ車の助手席に座り、シートベルトを締める。 「さて……行くか」 運転する湊を、横目に盗み見る。 ひとりで行けると言った俺に、 『怪我人に無理させられない』 なんて言って……無理矢理車に詰め込まれた。 今日はオフって、言ってたのに……随分、めかしこんでるな……湊の奴…… この後何かあるのか? 自分には、関係ないと……思ってた…… この時までは…… ん……?何か道違くねぇ? 「……って、何で高速乗ってんだよっ!」 「……何でって……その方が早く着くだろ?」 そういう意味で、聞いたんじゃねぇっ! こいつ……分かってて、返してくるからムカつくっ! 「……どこ行くんだよ?」 「翔の実家」 今何て言った……? 「……どこ……行くって……?」 「だーかーらー……翔の実家!お前、耳悪くなった?」 いや……ちょっと待てっ! 何で湊が、俺の実家に行かなきゃならないんだっ!? 「俺と美桜は、いつ入籍しても構わないと思ってる。翔も、陽菜と結婚決めた時に、ちゃんとお母さんに報告してたんだな……」 しましたよ……しましたともっ! 最初、全然信じて貰えなかったけれど…… で……何でそれを……湊が知ってるんだ……? 「……昨日、翔が婚姻届取りに行くって言った時に、連絡したんだよ……明日、挨拶に行かせて頂きますって……ちよっと、休憩するか……」 そう言って、車を端に寄せ、ウィンカーをつけ、サービスエリアに向かう。
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