第5章 モテ期到来?

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しかし、それがようやく終わってから二日ほど。 すっかり細っていた食欲も戻り、 スッキリとした目覚めを迎えられるほどよく眠った彼女に、 やっと元気な笑顔が戻ってきてくれた。 そしてこの日は、久々に待ち合わせをして外でのデート。 それだけに僕は、もう朝からずっと落ち着かないくらい心が踊っていた。 「なに? 今日は、奥さんとラブラブ・デートってわけぇ?」 自分でも自覚するほど気持ちが表に出ていたのだから この人が気付かないわけもない。 だが、去年とは違って結婚した今は、僕も特に隠す気もない。 「はい。やっと彼女の仕事が、落ち着きましたから」 素直に言った僕に、ちょっと毒気を抜かれたのか、 小野寺さんの顔に小さく驚きが浮かぶ。 そして、「へえ、へえ、ごちそうさん」とあっさり引かれた。
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