第5章 モテ期到来?

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「ナッちゃん、今の人……」 しかも、妬きもちを妬いている気持ちをオブラートに包みたくても 上手く言葉が浮かんでこない。 だが、そんな僕のことは、彼女には分かっていたようだ。 「うん。食事に……、っていうか、想いを告白されたの」 えっ……?  すごく、驚いた。 それと同時にものすごく胸がザワついて、繋いだ彼女の手をキュッと握って 足が止まった。 「なん、で……? 結婚のこと、知らなかったってこと?」 だが彼女は、ゆっくりとかぶりを振って、 結婚をしている事を知った上で、それでも彼が気持ちを伝えてきたという。 「彼ってね、二年くらい前から、ウチの部署が繁忙期に入ると、 ドライバーさんとトラックのシフト組みの為に出向してきてくれる人でね」 彼女は、そっと僕を促すようにゆっくり歩きだしながら話を続ける。
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