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「じゃあ、あの花は?」
「まぁ、あれくらいならいいかなって……」
「じゃあ、僕が声掛けなかったらもらってたの?」
ちょっと恨めしげに聞いてみると、「嫌だった?」と逆に聞き返される。
「だって……、僕が彼だったら区切りなんかつけられなくなるし、
期待だって……」
すると、彼女は僕の顔を見ながら、いつものように細く笑った。
「そっか。じゃあ、これからは気を付けるね。
でもなんでだか、結婚してからちょっとモテるのよね、私」
えっ……?
僕は、思いっきり驚いた。
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