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「ナッちゃん、大好き」
すると、「フフッ……」と笑った彼女が、やっぱり答えてくれる。
「うん。私も、大好き」
「ナッちゃん、幸せ?」
「うん。冠くんと結婚できて、すごく幸せ。冠くんは?」
「僕も、すごく幸せ」
そして、
「ナッちゃん……」
ん?
そう僕を見上げる彼女に、そっと顔を近寄せた。
パチパチと花火の微かな音だけが、夜のベランダに広がる。
そして、
「世界で一番、大好き」
それを耳にしながら、僕たちは、ゆっくりと唇を重ねていった。
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