狭間の存在

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 しばらくしてから。僕はマヤマが入院している病院へ向かった。  騒ぎの後でマヤマの顔を見るのは気まずかったが、両親とマヤマの母に命じられ、うまい断り文句が浮かばなかったのだ。  僕は変わらず、ロープの上にいる。ぐらぐらと揺れながらも、大人と子供の境目ギリギリで留まっている。  落ちることができていたのなら、花でも買っていくことができたのだろう。残念ながら僕は狭間のままだから、道中の自販機で買った缶ジュースしか持っていない。
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