狭間の存在

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「そういえば、」  切りの良いところで、マヤマが思い出したように言った。 「宿題、提出した?」  宿題なんてないのに。その質問の意味がわからず僕は首を傾げる。 「早く出さないと、またキューリ先生の居残りお説教食らっちゃうよ。放課後は秘密基地に行くんだから、ちゃんと宿題だしてね!」  風が、ぴたりと止まった。
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