修学旅行の夜のこと。

3/14
前へ
/14ページ
次へ
「まだ消灯時間にもなってないんだからね。夜はこれからだっての」 「何時まで起きてるつもり?」 「うーん2時は余裕でしょ」 「丑三つ時じゃん」 「お化け怖い?」 にやにやしながらそういった。 癪だけど肯定するほかない。なるべく小さく首を縦に振った。 「へへっ、それなら私が守ってあげるから大丈夫。だから、2時までだよ?いい?」 「…わかったよ」 私はユウキのこういうところが嫌いで、たまらなく好きだった。
/14ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加