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あの日のバス通りの交差点を駆け抜け、駅の周りを血眼になって探すも見つからず、ショッピングモールをぐるりと周り、居酒屋方面へ。
「いねえ……どこ行きやがった」
どいつもこいつも、同じ顔して私を見ている。どいつもこいつもクソ野郎だ。鬼畜でずさんな下衆ども。こいつらのせいで私は……私は?
ふと、カーブミラーに映ったのは深淵ちゃんだった。
足元を見る、カーブミラーを見る。そこには本来、私が映っていなければならないのに。
「は……はは……」
深淵は、ほら、直ぐそこ。
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