はらはらと、花びら舞う

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私がその人に会ったのは、入社してすぐだった。 建築内装資材を扱う会社に大卒で入社して、配属された営業部に彼は居た。 営業について暫くの研修期間を経て、その後は営業部促進課の所属になるだろうという説明を受けながら、人事からまず紹介されたのが藤堂課長だった。 藤堂課長も大概綺麗な男の人だと思ったけれど、東屋さんに会った時にはここの営業は顔で選ばれてるのかと真剣に考えたほどだ。 私の三年先輩で、指導役として紹介されたのだが、なんというか麗しい、派手な外見を持った男だなと第一印象はそれ。 「東屋です。よろしく」 人好きしそうな笑顔と、高い背と広い肩、整った顔立ち。 あ、これモテるやつだなとすぐにわかった。
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