僕の初バイトと清水さん2

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凄いことじゃないのか?そう考えたら真実かどうか無性に気になってきた。どうせ本人に聞くわけにもいかないので知ることはできないけど.....。 ものすごく残念だ。それにしても人の意外な部分が好き。って自分で言うのもなんだけど嫌な性格してるよなぁ...。            ★ つまらない授業は何事もなく終わり、いつも通り放課の時間を迎えた。加藤は部活動に参加しているためそのまま部活へ。何か言っていたけれど無視することにした。僕はどうするのかというと、まっすぐ帰宅せずにそのままバイト先へと足を向ける。結局の所、バイトの申込みの際に週に5回シフトを入れてしまったためほぼ毎日バイトをすると言う事態になってしまった。僕が週に5回を希望した際に清水さんの眉間にシワが寄ったのは言うまでもない。  僕としては憧れの先輩である清水さんにほぼ毎日会えるのだから幸せだけれども、清水さんは僕のことを覚えてくれていないからきっと僕のことを変人としてしか見てないような気がする.........涙が出そうだよ。でも清水さんはそんな僕でもバイトをさせてくれるのだからなんだかんだ行って優しいのかもなぁ。 そんなことを考えながらお店へと足を進めている途中、視線の先に見たことのある後ろ姿がある事に気づいた。あれは.....片山さん? 間違いない!あの髪型と色は片山さんだ。 話しかけようか.....、いや、ここで無理に話しかけて無視された場合一発KOで立ち直れなくなってしまう。どうしよう。 僕が話しかけようか、話しかけまいか悩んでいると、何かを感じとったのか片山さんが後ろを振り向いた。そして僕と目があった........ 二人の間で発生する気まずい時間。ど、どうして片山さんは目を離さないんだ!?きまずくないのか?5秒は過ぎただろうか、長い時間が経過した後、片山さんが突然、視線を反らさないまま僕に近付いてきた。な、なんだ?!何が起きるんだ!? 「あなたを一目見たときから気になった事があります。歩きながらでいいのでお話してもいいですか?」 「え?」 僕に近付いてきた片山さんは僕に一言だけこう告げると再び歩き始めた。 一目見たときからって一体なんだろう、、、。 まさか、こ、告白だったりして。いや、でもまさか僕に限ってそれはないだろう。だったら何か?ダメだ.....全くわからない。
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