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「俺の……勝ちだ」
ドアノブを手に持った創は床に伏している徹に向かってそう言った。徹は何も言えずに固まっている。
そして創はドアノブの壊れたトイレを無理やり開けて、入っていった。
あたりに静寂が満ちる。床に倒れている徹は静かに膝立ちになり、創の入った洋式トイレの扉を両手で殴った。
「き……器物破損だぞ貴ッッッッッッッッ様ァァォァァォァァァォアァァァ!!!!!!」
トイレに彼の声が虚しく響いた。
その後、創は無事にトイレを済ますことが出来たが、徹はどうなったかは誰も知らない。
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