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「……うわあ!」
目が覚めて、飛び起きた。
タオルケットはベッドの下に落ちているのに、汗びっしょりだ。
あまりにもリアルな夢で、まだ胸がばくばくしている。
えーっと、今は、まだ朝6時。バイトは……今日は、午後からのシフトだ。
いつもなら二度寝するが、とてもそんな気にはなれない。
ベッドから起き上がって、ぼんやり夢のことを考える。
まあ、確かに、ギリアウトかもなあ、私って……
特にやりたいこともなく、ただなんとなく生きていて、でも夢の中で、最後は死にたくないって叫んでいた。
立ち上がって、窓を開ける。
ちょうど太陽が昇っていて、空が明るくなってきていた。
気持ちのいい、朝だ。
うーん、と背伸びをすると、頭もスッキリした気がする。
「そうだ、せっかく早起きしたし、サスケの散歩にでも行こう」
それから、久しぶりに、ナオミにメールしてみよう。
子どもは、ずいぶん成長しているだろう。
うん、我ながら素敵な提案だ。
なんだか、やりたいことがどんどん増えていく気がした。
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