未来列車

2/2
0人が本棚に入れています
本棚に追加
/6ページ
時は止まらない たとえ笑っていても、涙を流していても。 誰かの感情なんて関係ない 時は進む たとえ1人の命が尽き果てようと、新たな命が生まれる瞬間であったとしても 時は一定の速さで、壊れない機械に動かされ続けている 何気なく過ごしている日々でも、時は動いている。 未来に向かって、ひたすら進んでいる。 たくさんの分かれ道も、線路に置かれた石だって、どうするかなんて自分次第で。 時に脱線して近くの列車と衝突してしまったり、海に落ちてしまったり。 未来列車は止まらない。 一方通行で、通過する駅は一つもない。 下車したいなら、窓から飛び降りるしかなくて、列車にも戻れない。 今まで辿った道は見ることは出来ても反対方向に進めない列車のせいで、だんだん遠くへと距離が離れてしまう これから通る道は霧がかかっていてよく見えない。 ほとんど真っ白だ。 大まかな地図しか頼れるものは無い。 しかも信頼度はかなり低い。 未来列車は進む。貴方だけを乗せて。
/6ページ

最初のコメントを投稿しよう!