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次の日、いつものように警察署に出勤すると、僕はまた署長室に呼び出された。
僕が緊張しながら署長室に入ると、椅子に座っていた署長が立ち上がって僕に近づいてきた。
「若林君、またまた大手柄だね!
君が爆弾を見つけて、適切に処置していたと、織田君から聞いたよ!」
「はい、ありがとうございます。」
すると署長は、心配そうな顔で話しを続けた。
「若林君に無茶するな…と言っても、難しいかな?
僕は、若林君が、いつか大怪我をしないかと心配だよ!」
署長が僕のことを心配してくれる気持ちが伝わってきた。
「はい、あまり無茶なことはしないようにします。」
署長は、僕の言葉に頷きながら、
「今回のことも、若林君には感謝しているよ!
本当に、ありがとう!」
署長が、僕に頭を下げてお礼を言ってきたため僕はあわてて、
「いいえ、お役に立てて嬉しいです。
ありがとうございます。」
と署長に深々と頭を下げて、お礼を言って署長室を出た。
今までの経験上、僕はギリギリの状態になった時に力を発揮できるようだ。
でも強盗事件と爆弾事件は、単に運が良かっただけだと考えたほうが良いと思った。
こんなラッキーなことが、ずっと続くとは思えない。
強盗事件と爆弾事件で、怖い思いをした僕は思った。
「もう、ギリギリは、まっぴらごめんだ…」
僕は、いつものように通常業務に戻った。
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