ギリギリの人生

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ある日の朝、僕がいつものように警察署に出勤して席で報告書を作成していると、警察署管内のテーマパークに爆弾が仕掛けられたという通報が入った。 さっそく同僚の刑事と現場に入って状況を確認すると、時限式の爆弾を園内にセットしたという110番通報が入ったという話だった。 爆破時刻は12時00分という話だった。 今の時刻は、11時20分で、園内の広さを考えると時間がない。 園内の従業員と客は、全員園外に避難させたという話しだった。 そこには、制服組の警察官もいて、皆で手分けして爆弾を探すことにした。 僕は、自分だったらどこに爆弾を仕掛けるだろうかと考えた。 爆弾を仕掛けるのは、最も被害を大きくできる場所と考えると、この園内で人気があるジェットコースターだろうと考えた。 そこで僕は、ジェットコースター周辺の捜索を担当すると宣言して、さっそくジェットコースターのある場所に向かった。 この場所で爆弾を仕掛けるとしたら、客がジェットコースターに乗るために順番待ちで並ぶ場所だろうと考えた。 ジェットコースターに乗る場所は2階にあって、客は階段を登って順番待ちすることになる。 僕は、2階のジェットコースターの乗車口近辺下の1階を探すことにした。 1階部分は空間があり、下は土で少し草が生えていた。 僕は、2階の床部分を1階から上を向いて爆弾を探したが、怪しいものは見つからなかった。 次に、下の土の部分を探したが、1ヶ所不自然に草が生えていない一角があった。 僕は、もしやと思い、その場所を手で掘り起こしてみた。 すると、黒いビニールに包まれた四角い物体があることに気が付いた。 この時点で、時刻は11時50分を過ぎていた。
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