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私の中の悪魔
そう、あれは私が小学2年生の時、家に帰る途中での出来事だ…。
小学生の頃、“コンブ”というアダ名で呼ばれていた(名字のせいで…)私は、いつも幼なじみで親友の
“牧 奨磨(まき しょうま)”と一緒に下校していた。
小学校から私の家まで約2㎞くらいあり、歩き始めて5分程度で“なんか怪しいな”と思っていたが、大丈夫だと思い帰った。
…が しかし、小学校から出発して10分頃、急に私の中にいる悪魔が暴れ始めたのだ!?
家までの距離…約1キロ半チョット。
まだそんなにあるのに、私の中の悪魔は今にも門から力ずくで出ようとしている…。
どうしていいかわからず、奨磨に私の心からの悲痛な叫びを訴えた。
「奨磨……“う〇こ”したい」
ダメだっ!!
奨磨は、むせるほど笑ってるだけで私の悲痛な叫びを聞いちゃくれない!!
…こうなったら、私の中の悪魔は、自分自身で “肛の門”から出てくるのを防ぐしかないと思い、ケツに力を入れながら つま先で歩く…立ち止まる…の動作を繰り返した。
すると、悪魔の圧力が段々弱まってきたので
“ここしかない”
と思い
“スーパー早歩き”
をして距離を稼ぐことに成功した。
家までの距離…約100メートル。
奨磨は、ずっと眉間にシワを寄せた真剣な私の顔を見ていまだに笑っている…。
あと少し…。
心が折れそうになった時もあったが、あと少しで私の中にいる悪魔を解放できる!!
幸い、今 私の中の悪魔は落ちついている…。
これならイケる!!
家までの距離…約50メートル!!
ここまできたら、もう大丈夫だ!!
…と、完全に安心しきった私に、予期せぬ出来事が!?
眠っていたはずの悪魔が、最後の猛攻撃を仕掛けてきのだ!!
「ぬ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙…」
必死に耐える私!!
今までとケタ外れのパワーで“肛の門”から出ようとする悪魔!!
ずっと笑い続けてる奨磨!!
あまりにも悪魔のパワーが強すぎて我慢しきれなかった私は…
「もう我慢できないっ!!」
と叫び、その場で野〇ソ決行…。
奨磨はその場で倒れ込みそうになりながらも、私に指をさしながら爆笑。
田舎とはいえ、
車が行き交う道路の隅で野○ソとは…。
『…無念…』
その時、私は誓った。
“迷った時は、先を見据えて行動をする”
と………。
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