時間(終生)完結編

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「ああ、土だらけだな。お前ら温泉で汚れ洗って来い。いや、遊びそうだから俺も行く」 「なんだ。それくらい信用しろ」 「魔狼も散々ふざけた性格だとわかったからな。モルとどんだけ遊んだら気が済むんだ。人間よりいい歳して、俺より爺だろ。大概にしてくれよ」 「おお厳しい。可愛い子は甘やかすだろ」 「ああ?」 えー、土くらい補食できれいになるし。 「おい行くぞ」 魔狼が人化した。俺抱っこされちゃった。なんだよ。歩けるよー。 「お、おいおい!クソ犬!抱っこすんな!」 「なんだ中年、悔しかったら若返ってみろ」 「ああ?なんだと?」 「やるか、人間」 「魔法無しハンデつけろ」 「歳だな。オマエ、先温泉行ってろ」 魔狼は俺をおろして、キングスと近接体術勝負し始めた。 ・・・また始まったよ。手加減して遊ぶのやめてあげたらいいのに。明日また腰痛いって、キングス一日うるさいのにな。 魔狼は長命古種だけに魔力が凄かった。年齢自由に人になれた。初めて見たときのキングスのぶち切れようったら凄かったよ?俺から魔狼遠ざけようとするし、俺抱っこして放さないし。 魔狼が人を揶揄ういい性格なのは日々見て取れた。おっさんといい勝負。アイリとは反対の裏を見るいやらしい性格だけど、なんだかんだ気が合ってると思う。     
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