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飛び起き胡座かくキングスの股間で、覚えた笑顔でニコっとするモル。
「…っの!」
なんか怒ってる?
さすがに感覚無くても察すればわかりそうだか、自覚が無いので気付かないモルだった。
かまって欲しかっただけの昼下がり。
モルはよじよじとキングスに登り肩車に自分からなるが、キングスは不機嫌だ。
「そこで大人しくしてろよモル」
なんで怒ってんだろ。かまってよ!
頭をぱしぱし叩いたり、両手で頬をうにうに押し撫でたり。終いには、少し乗り出して顔の前にばあっ!と覗き込んでみたり。
キングスはわなわな微妙に震え出した。
クッソ!クッソ可愛いんだよ!何がばあっ!だ。
「仕方ねえな。本の続きでも読んでやろう」
やった!
中年と魔獣は今日も仲良しです。
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