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思わず人の形になってアイリに飛び付いた。
「えっ!なんだあっ?お、おいモル?」
アイリがその時どんな顔をしていたのかは知らない。モルって優しく呼ばれることに心地良さに酔っていた。俺はアイリの肩に頬を載せて抱き付いて甘えた。
しばらくは背中をさすってくれていた。
もっと名前呼んで欲しいよ。
俺、ここに居るよ。
その夜アイリが消えた。
俺が人の形になったから?裸だったから?
アイリがどんな顔をして俺を撫でてくれてたのか知る術(すべ)は無かった。
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