モノローグ

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モノローグ

「んー、届かない。」 私、沢良宜環奈(さわらぎかんな)は図書室の本棚の前で背伸びをしながらつぶやいた。 (あと、1センチ、いや5ミリでいいから身長があれば届くはず) と、身長148センチの私がさらなる背伸びに挑戦していると、 「ん、ほしいのこれ?」 と私がほしかった本を背伸びすることなく私の後ろから取った人がいた。 「あっ、先輩、ありがとうございます。その本です。」 私が必死になって取ろうとしていた本をこともなげに取ったのは、私の先輩である身長180センチを超えている木内拓斗(きうちたくと)だ。ちなみに何の先輩かというと、私が所属している図書委員の先輩だ。 毎週火曜と木曜の図書室解放の担当を先輩と2人でしている。(もちろん司書さんはいる。)
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