モノローグ

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「あっ、今井さん、五月蝿くしてすみません。でも痴話げんかじゃありません。」 と私が返事すると、 「まあそうなの。今は人がいないから喋ってもいいけどほどほどにね。」 と優しい笑顔で返された。 今井さんは、うちの高校の図書館司書で優しくきれいで大人な笑顔の可愛い女性だ。 その今井さんが再び口を開いた。 「それと今日はもう人も来なさそうだし2人とも帰って大丈夫よ。」 「えっ、いいんですか。」 と時計を見ると閉館の15分前の4時45分だった。 「いいわよ。私も5時ちょうどにここを出ないといけないからもう片付けに入るから。」 「分かりました。お疲れ様です。」 「お疲れ様です。」 と私たちがいうと、 「お疲れー。」 と今井さんは返した。 その声を聞いて私と先輩は図書室を後にした。
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